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松居直講演会

24日「子どもの読書活動推進フォーラム」というものに参加してきました。
1番の目的は松居直さんの講演です。
「子どもたちに語りつぐもの~絵本のある子育てから~」という演題の講演でした。
400名の会場に立ち見が出るほどの人が集まり、こんなにたくさんの人が絵本や子どもの読書活動に関心があるのだと実感しました。
講演では、言葉の持つ力を子どもたちに伝えていかなければならないとうことをおっしゃっていました。また、昔話の中には、人間が生きていくための知恵がつまっているということでした。最近の少年・少女の犯罪は、こどものころに物語の体験がないために、困ったことに出くわしたとき、どうしたらよいのかわからずにパニックになってしまい、重大な罪を犯すことになっているのではないかとのお考えでした。
講演を聴いて、読み聞かせをする者としての責任を感じました。もっと絵本を選ぶのに慎重にならなければならないし、その絵本をきちんと理解して読まなければならないと思いました。
その会場で買った「絵本のよろこび」(NHK出版)には、講演の内容と重なる話もあり、また絵本を読み解くポイントが解説してありました。これからは私も本をたくさん読んで勉強しなくては!

「ももたろう」(福音館書店)松居直 文/赤羽末吉 絵
この本も会場で買いました。記念すべき100刷目の本でした。それほど何度も再版されるほど、この本は魅力的なのでしょう。昔話はきちんとしたかたちで子どもに読んでいかなくてはいけない思いました。

「だるまちゃんとてんじんちゃん」(福音館書店・こどものとも2003年3月号)加古里子
今日は次男が何度もこの本を読んでと持ってきました。この話に出てくる風景は全部むかしのものです。まきを使ってかまどでご飯を炊いたり、水は桶からくんだりと、すべてが新鮮で不思議なものに感じたようです。何度も読んでというので、「だるまちゃんとてんぐちゃん」を取り出してみたのですが、それではないと見ようともしませんでした。

「サルとトラ」(福音館書店・こどものとも2001年10月号)ヤン・サン 再話/ドゥア・リー 下絵/ヤン・ロン、ヤン・イェン 刺繍/やすいきよこ 訳
この話はラオス・モン族の民話です。森の中のあばれものであるトラをいつかやっつけてやろうと考えているサル。何度も何度もだまされるトラ。ストーリーの面白さ、刺繍で表現された絵、ラオスというなじみのない土地の文化に触れることのできる絵本です。

by yuraliya | 2004-11-26 01:25 | 絵本・読み聞かせ